2025年8月27日 のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクト『のとがたり』大阪上映会(2025.11.22追加)
この企画は終了しました。

▲チラシは現在準備中です。近日公開します!
人と土地の記憶を伝え残す
金沢の演劇人が語る能登の言葉たち
震災だけではなく、その土地に暮らしてきた人々の日常の風景、土地に根差した風習、文化を忘れないために記録を残し、伝えることは大切です。
しかし、物質ではない心の中の風景や時間の記憶はいつまでとどめておくことができるのでしょう。
2024年1月1日の能登地震発災以降、国境なき劇団は、金沢の演劇やアート関係者と協働し、仮設住宅の集会所を定期的に訪れ、落語や二胡の演奏、絵本の読み聞かせを行うなど、被災された方々との交流を続けています。
私たちは演劇の手法を用いて、人々の言葉に耳を傾け、震災に拘らず、語られる言葉を集めて記録(戯曲化)し、声に出して伝えることで、記憶を共有・追体験しアーカイブすることができるのではないかと考え、のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクトを企画するに至りました。
“のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクト”「のとがたり」
穴水に伝わる日本最古の漁法「ボラまち」に、ボランティアの精神と「待ち」の姿勢を重ね、常に立ち返るべき原点と考えて活動しているプロジェクト。
能登に所縁のある方たちのところへ2人1組でインタビューに出向き、その方の言葉に耳を傾け、震災に拘らず語られる言葉を拾い、物語を聞き取り、ひとり10分程の戯曲に書き起こし、金沢の俳優ができるだけ正確に描写するノンフィクションの作品です。
2025年3月30日(日) 石川県立図書館だんだん広場にてリーディング形式で上演、上演後には能登での活動を伝える報告会、「のとがたり」作り手とお客様による座談会を同時開催しました。

大阪上映会について
この度、8月27日(水)に大阪での上映会を開催します。
会場は、国境なき劇団の前身である「The First Action Project」(略称:TFAP)が2020年に「災害とアーティスト~もしもあなたが被災したなら~」というワークショップを行った浄土宗應典院。 上映後は国境なき劇団の進行のもと、ディレクションと構成・演出を担当した演芸列車「東西本線」とオンラインで繋ぎ、「のとがたり」の上演に至るまでのお話と、現在も続いている能登での活動の報告を行います。今回も参加者の皆さんとの座談会も予定しています。
演芸列車「東西本線」
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東川清文と西本浩明により2016年結成。「演劇×○○」を掲げオペラ・文学・福祉・怪談・古典芸能などと演劇要素を掛け合わせた作品を多数制作。舞台公演以外にもジャンルを問わず企画・出演している。2人の出身地である石川県を拠点とし、様々な形の「面白い!」をお届けできるよう、各駅停車で運行中。
https://touzaihonsen.com/
開催概要
上映日時
2025年8月27日(水)19:00
受付開始・開場は20分前。
1部:「のとがたり」上映会(約50分)
2部:「のとがたり」の作り手として思うところ(約30分)
登壇:演芸列車「東西本線」東川清文氏、西本浩明氏
3部:「座談会」(約30分)
会場
浄土宗應典院
〒543-0076大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL06-6771-7641
https://www.outenin.com/
料金
無料(要予約制)
予約方法
以下予約フォームよりお申込みください。
主催
国境なき劇団
共催
應典院(あそびの精舎フォーラム)
チラシはコチラ


のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクト「のとがたり」上演データ
構成・演出
西本浩明
出演
市川幸子 島崎愛子 川端大晴(sub-document) 東川清文 西本浩明
「のとがたり」本編 スタッフ
写真撮影/NOD 野田啓 ディレクター/東川清文 制作/国境なき劇団
主催
国境なき劇団
共催・後援・助成
共催:演芸列車「東西本線」
後援:金沢市 金沢市教育委員会 北國新聞社
助成:日本財団
詳細ページ
お問い合わせ
国境なき劇団
〒542-0083
大阪市中央区東心斎橋 2-1-27 周防町ウイングス5階 C号室
TEL&FAX:06-6211-5995(DIVE事務所内/留守電対応)
URL:https://borderless-theatrical-people.net/
MAIL:info@borderless-theatrical-people.net
活動記録【上映会写真】











上映会を終えて 演芸列車「東西本線」西本浩明
石川県を拠点に活動している演芸列車「東西本線」の西本浩明です。 この度、8月27日に應典院で上映された「のとがたり」の構成・演出を担当しております。
この作品は本年3月30日に石川県金沢市の石川県立図書館で初演を迎えました。 実在する方々にインタビューを行い、俳優がそのテキストを抜粋・構築した上でトレースするという形で行われるパフォーマンスは、一般的に想像される「演劇」とは異なる点も多いため、観客にどう受け止められるだろうかと心配だったことを今でも憶えています。
今回は被災地域以外での上映ですので――しかも、ライブパフォーマンスではなく映像での鑑賞ですので――やはり、どのような反応が返ってくるだろうと心配でした。
結果から述べると、その心配は杞憂に終わりました。 鑑賞後のトーク・座談会から私どもはリモートで参加して、会場のお客様とリアルタイムでお話しをしたのですが、そこから感じられたものは震災という出来事に現在進行形で向き合う人々への関心と共感です。
大阪は過去に震災を経験し、また関心の高い人が集って下さっているということも勿論あるでしょう。 しかし、当事者の声をありのまま伝えようと努力する俳優の姿勢があれば、ちゃんとその言葉は観客に届き、その先は観客が補完してくれるのだということを、二度の上演を経て実感します。 それは翻って演劇というものの本質を触るような作業なのかもしれません。
「のとがたり」は終わったわけではなく、インタビュー対象を広げたり、その後を追ったインタビューを行ったりと続いていくものです。 ゆっくりでも共に歩いて行きたいと思います。
掲載情報
・浄土宗應典院WEBサイト
【開催報告】あそびの精舎フォーラム 国境なき劇団 のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクト『のとがたり』上映会
https://www.outenin.com/article/article-20628/


