演劇にできること

演劇にできることはなにかー災害に直面した時、演劇関係者は繰り返し自問してきました。
能登半島地震に際して、今、自問している方々のもとに届けられたらと、「演劇にできること」をテーマに寄稿していただきます。(随時更新していきます)

演劇にできること
その人の物語を《読む》こと|谷瀬未紀

「他者の人生を生きる」 演劇人たちが、当然のように成しているそれは、実のところ非常に特異なことなのだと思っている。 我々(あえて「我々」と云う)は、全く知らない他人にも、それぞれの「物語」があることを、身体の細胞レベルで […]

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演劇にできること
観客論|永山智行

演劇において、上演というあの時間と空間を創造するのはいったい誰なのだろうと考えるのです。かつてピーター・ブルックは、こう言いました。「どこでもいい、なにもない空間――それを指して、わたしは裸の舞台と呼ぼう。ひとりの人間が […]

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演劇にできること
30年後|田窪哲旨

たとえ一人ででかけたとしても、劇場へ行って、お芝居を観て、その帰り道、なんだか一人ぼっちじゃないという気持ちになっていることに気づくことがあります。きっと客席の見ず知らずの観客たち、そして舞台の上の生身の俳優たちとの濃い […]

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演劇にできること
離れていてもできること|古賀 弥生

東日本大震災のあと、アートマネジメントや文化のまちづくりがテーマの授業で「災害と芸術」という1コマを入れるようになった。地震や水害などが人と地域を大きく傷つけてしまったとき、「芸術は大きな力を発揮することができるはず」だ […]

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