令和6年能登半島地震における活動記録~のと・かが「ボラまち」演劇プロジェクトへ~/2024年5月~6月
【活動概要】
国境なき劇団は、日本財団の災害対策事業の緊急支援金の交付を受けて、2024年5月~6月にかけて、奥能登の仮設を巡り、現地に暮らす方たちから直接お話を伺うなどの現地調査を行い、1月の発災以降、国境なき劇団が繋がってきた金沢の文化・芸術関係者に現状を伝える報告会を実施しました。
また、金沢の演劇人が今後奥能登で活動を行えるためのきっかけを作るべく、ともに現地に赴きました。その後、珠洲市内の仮設集会所において落語会を開催するなど、これから長く続く支援に向けて足がかりとなる第一歩を踏み出しました。
【活動日程】
2024年
5月10日(金)~11日(土) 能登現地調査① (珠洲市)
5月20日(月)~21日(火) 能登現地調査② (珠洲市、輪島市)
5月26日(日) 能登活動報告会 (金沢市内)
5月27日(月) 能登活動報告・打合せ(金沢市内)・能登現地調査③ (珠洲市ほか)
6月 5日(水) 能登現地活動① (珠洲市内)
6月27日(木)~29日(土) 能登活動報告・今後について状況確認と打合せ(金沢市~七尾市~珠洲市)
【活動の成果】
・当団体内の土地勘あるスタッフと共に能登をくまなく回り調査したことで、報道だけでは得ることのできないリアルな仮設住宅集会所の現状、およびニーズを掴むことができた。
・金沢の演劇人たちが奥能登で活動を行うための一歩を踏み出すことができたことはとても大きな成果だった。
・仮設住宅集会所への訪問イベントを開催することにより、それまで集会所を利用したことがない居住者が集会所へ入る機会を作ることができた。
・金沢~奥能登間の中間地点にある「七尾」の重要性と今後の可能性を発見することができた。
・一方で、集会所がまだ建設されていない、もしくは集会所があったとしても機能していない、集まるための自治会体制が整っていない仮設住宅が多い状況であった。集会所は、仮設に暮らす方たちのセーフティーネットとしてとても重要な役割を持つ。
・災害関連死防止のためにも、長く継続的な支援が必須、急務であることを強く感じた。
【活動写真】
国境なき劇団は、引き続き能登・加賀の皆さまと繋がり続け、これから長く続く復興に向けてともに歩んでいきます。