国境なき劇団キックオフミーティング@大阪/2022年3月22日

2021年度より、TFAPを引継ぐ形で結成した『国境なき劇団』をより多くの方に知っていただくために、2022年3月22日、大阪のウイングフィールドでキックオフミーティングを開催しました。


国境なき劇団キックオフミーティング@大阪
日時:2022年3月22日18:30~21:30
参加者:
ののあざみ、鈴木友隆、中嶋悠紀子(DIVE)
八巻寿文(仙台市)、野々下孝、鈴木拓(ARCT)
松岡優子(SARCK)
福本年雄(ウイングフィールド代表)
ウイングフィールド運営スタッフ3名
来場者…20名(賛同者5名・メディア関係者8名・その他劇場関係者7名)
オンライン参加者…約50名


【第1部】「国境なき劇団」について
・DIVE、ARCT、SARCK、震災時の活動報告

まずは、DIVE、ARCT、SARCK、各団体より、震災のことから、団体が設立された経緯、そして震災時に行った活動などの現地報告を行いました。

・国境なき劇団について(八巻寿文)

次に、東日本大震災当時、せんだい演劇工房10-BOXの工房長だった八巻寿文より、「国境なき劇団」についてお話させていただきました。
八巻寿文|震災の前から思うところ「国境なき劇団」

第1部の最後に質疑応答を行い、新聞社やメディア関係者の方々から質問を多くいただき、災害とアーティストを結ぶ新たな活動に多くの関心が寄せられました。


【第2部】「国境なき劇団」ネットワークミーティング

第2部では、全国各地の「四十七士つながるプロジェクト」メンバーをオンラインで繋ぎ、ネットワークミーティングを行いました。
会場参加、オンライン参加メンバーの紹介から、第1部の感想、質疑応答、各地域が抱えている不安や問題点などの意見交換を行いました。

「災害時にアーティストとして何かをやりたい気持ちがあるが、誰とどう繋がっていいのか分からず、このような場がずっと欲しいと思っていた」
「音楽、ダンス等演劇以外のジャンルの人とも繋がれる場を作って欲しい」
「次なる災害に備えての勉強会やWSをして欲しい」
など、九州エリアの参加者を中心に、次なる活動の場について話が膨らんだ一方、東北エリア等では、
「困った時に相談が出来る人がいない」
「近隣の県とネットワークがない」
など、活動の場以前の、ネットワーク構築の必要性に関する意見が多数挙げられました。全国の繋がりを同一的に考えるのではなく、それぞれの地域が抱える課題に耳を傾けながら、それぞれに合ったネットワークの構築や活動の在り方を検討していくことが必要だと感じました。
国境なき劇団としては、まずは地域ごとのエリアの繋がりを強め、主体的な活動の場が成熟していくことをアシストしながら、それらを全国に繋いでいく活動や取組を今後検討していきたいと考えています。