2025年1月5日(日)ピッコロシアターシンポジウム「災害と演劇を考える―繋げる・繋がるために―」(2025.3.16追加)

兵庫県立ピッコロ劇団設立30周年記念 阪神・淡路大震災30年 シンポジウム「災害と演劇を考える―繋げる・繋がるために―」に、国境なき劇団が協力させて頂いています。また、プログラム第2部、第3部では、国境なき劇団の代表の八巻を始め、多数のメンバーが登壇・進行を務めます。
1994年4月に設立されたピッコロ劇団は、震災翌月から県内の避難所に演劇を届ける「被災地激励活動」を行い、そこで培ったものを次世代に受け継ぎながら、学校公演や被災地での活動を継続されてきました。国境なき劇団は、日本で唯一の県立劇団の素晴らしい取り組みを外側から見つめ、紹介すると共に、各地域で演劇を通して災害に向き合う方々と知見を共有し、演劇で出来ることを模索したいと考えています。是非、ご参加ください。
開催日時
2025年1月5日(日)14:00~16:30
会場
ピッコロシアター 中ホール
〈オンライン配信あり〉
料金
参加無料(要申込)
プログラム・登壇者
【第1部】阪神・淡路大震災におけるピッコロ劇団および社会的・文化的な状況について
〈進行・解説〉長沼隆之(神戸新聞論説副委員長)
孫 高宏(ピッコロ劇団)
森 好文(ピッコロ劇団)
【第2部】各地域での取り組み
野々下 孝(ARCT代表/仙台)
松岡優子(SARCK代表/熊本)
東川清文(金沢市民芸術村ドラマ工房ディレクター)
【第3部】ディスカッション「災害があったとき、演劇に携わる我々には何ができるのか」
〈進行〉ののあざみ(大阪市立芸術創造館館長)
八巻寿文(せんだい演劇工房10-BOX二代目工房長)
野々下 孝(ARCT代表)
松岡優子(SARCK代表)
東川清文(金沢市民芸術村ドラマ工房ディレクター)
原 竹志(ピッコロ劇団)
申込み
会場参加
- ピッコロシアター事務室 (9:00~21:00 月曜休館※祝日の場合は翌日)
- 電話 06-6426-1940 (9:00~21:00 月曜休館※祝日の場合は翌日)
- ▶申込フォーム
オンライン視聴
主催等
兵庫県立ピッコロ劇団設立30周年記念/阪神・淡路大震災30年/ピッコロ文化セミナーラボ〈7〉
主催:兵庫県立尼崎青少年創造劇場
後援:兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科
協力:国境なき劇団
文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
お問い合わせ
ピッコロシアター TEL:06-6426-1940 FAX:06-6426-1943
〒661-0012 尼崎市南塚口町3-17-8 (月曜休館、祝日の場合は翌日)
【アーカイブ動画】(2025.3.16更新)
アーカイブ動画が公開されました。是非ご視聴ください。
【開催報告】シンポジウムを終えて
・野々下 孝
東日本大震災で、実感のないままに「被災者」になった時、阪神淡路大震災の経験を伝えてくれた方々の存在は、自分だけでなく、未来の人々にも届くのだろうという感覚を持ちました。
熊本地震を経て「支援者のようなもの」になり、現在、事前復興をしていた私の目的はやはり「未来の人々のため」だったんだと思います、能登半島地震が起きるまでは。
シンポジウムの皆さんの言葉を聞いて、目の前の現在だけでも、いつかくる未来だけでも、ましてや経験としての過去だけでもなく、過去・現在・未来を貫く活動になるように、アクションを起こせない自分への自責の念と、リアクションへの恐怖を抱えながら、これからも活動を続けていきたいと思いました。
・八巻寿文
親や先生は「学び」のタテ関係、兄弟や友達は「補完」のヨコ関係だとすると
届きそうで届かないナナメ上に「あこがれ」の存在がいて
その存在がひとの成長を伸ばすのだと思います
ピッコロシアターは「あこがれ」の存在です
今回、共に考える機会をいただき、タイトル通りの内容になったと思います
それが、とても感謝している以上に
私たち「国境なき劇団」を自分でナナメ上に眺めてみるような
肩をたたかれ少し驚きが混ざった目覚めのような
不思議で新鮮な気持ちにもなりました
あらためて自らの立ち位置を確かめる、貴重で得難い機会を頂きました
関係された皆々様とのこれからのつながりを念じて
心から御礼申し上げます